100 Happy Challenges

普通の毎日をちょっと楽しくするための挑戦

Challenge2 誰かのために小さい買い物をする

私は、大学・大学院時代の6年間をアメリカで過ごし、内2年間はニューヨークに住んでいました。ニューヨークという街は、なんだか納豆と似ていて、嫌いな人は嫌いだし、好きな人はとことん好き、という不思議な場所です。私は完全に後者で、ニューヨークにすっかり魅了されてしまい、東京に戻って5年以上が経った今でも、ふとした瞬間に、胸の奥からあの街への恋しさが沸き起こってきます。

ニューヨークの魅力を挙げろと言われたら、それこそきりが無いけれど、あえて一つ挙げるとしたら、様々な肌の色をした、異なる文化・風習に生きる人たちがひしめき合って暮らしていることがあります。

例えば、ニューヨーカーの足である地下鉄に一歩踏み入れると、斜めがけの鞄を下げた白人男性、ヘッドフォンから流れるビートに全身でのっている黒人女性、体を密着させてお互いを見つめ合うラテン系のカップル、そして、良い匂いのする何かを食べるアジア系のおばちゃんを一度に見ることができます。こんな個性的な面々が集結する車両を東京で見つけることは至難の技ですが、ニューヨークではこれが当たり前なのです。

私が通っていた大学院も、まさに「人種のるつぼ」でした。クラスメイトには、生粋のニューヨーカーもいれば、西部や南部出身のアメリカ人もいるし、ブラジル、インド、ベトナム、ガーナ、中国、韓国からの留学生もいました。そのお陰で、私は大学院での2年間で、本当にたくさんの文化を体験し、新しい「人生をちょっと楽しくする工夫」を目にすることができました。

大学院に入学して初めてできた友達は、中国北京出身の同い年の女の子でした。私が、過去に半年だけ中国に住んだことがあることを伝えると、彼女は「ぜひ、食べて!」と彼女が中国から持ってきたお菓子を度々くれるようになりました。ある時は、「これ、あなたが喜ぶと思って!」と街で見つけた日本製のメモ帳をプレゼントしてくれたこともありました。

また、大学時代から付き合いのあるニューヨーク歴8年の香港人の友達は、会うたびに「この前の旅行のお土産だから」と言って、小さなギフトを渡してくれます。

誕生日や何かのお祝い以外でプレゼントを送られることがあまりなかった私は、「何だか悪いなぁ」と戸惑いながらも、その小さなギフトが友達の証であるような気がしてなんだか嬉しくなったことを覚えています。

最近、ネットサーフィンをしていて、ブログ「中国嫁日記」で有名な井上純一さんが、「中国人は、贈られた物から、その人にとって自分がどれだけ大事なのかを測る」といった内容のことをインタビューで答えているのを読みました。おそらく、私が中国や香港の友達から貰った小さなギフトの数々は、彼女たちにとって「あなたは私にとって大切な友達よ」という表現の一つで、それが私にも伝わっていたのだと思います。

そんな経験から、私は、「何だか、することがなくてつまらないなぁ」という日は、誰か大切な人への小さなギフトショッピングに出かけます。目的もなく、ふらっと買い物に出かけると、「なんとなく」目に付いた物を買ってしまい、結局、置き物化してしまうということがよくあります。

だけれど、ギフトショッピングなら、買い物中も「あの人、これ喜びそう」なんてワクワクしながら買い物ができるし、買った後も「いつ、渡せるかなぁ」と考えてはワクワクした気持ちが蘇ります。そして、いざ、そのギフトを渡す時には、小さな達成感と大切な人の嬉しそうな顔が手に入るのですから、こんな素敵な買い物はありません。

ギフトは決して高価である必要はないと思います。私は、旅先で買った個装のお菓子や、街で見つけた可愛い小物を透明の袋に詰め合わせにして、思いついた時に友達にプレゼントするようにしています。

私たち、日本人は普段からストレートな言葉で友情や愛情を表現することをあまりしないところがありますから、たまには、中国の人を見習って、気持ちを形にしてみるのも良いと思いませんか。少しだけ、気持ちがあたたかくなりますよ。